作家プロフィール

古山高麗雄

(ふるやま こまお)1920年(大正9年)8月6日 - 2002年(平成14年)3月11日、享年81。朝鮮新義州出身。小説家、随筆家、編集者。

主として太平洋戦争での従軍体験や戦後の生活を舞台にした小説を発表し、いかなる場においても変わることのない人間のありかたを描き出した。
第二高等学校理科不合格で、城北高等補習学校にて安岡章太郎の知遇を得る。安岡章太郎の『悪い仲間』の「藤井高麗彦」のモデルでもある。1942年秋、徴兵検査で第二乙種合格し、幹部候補生要員に編入されたが、軍人勅諭の暗唱を拒んだことから落第。そのまま終戦まで兵卒として転戦することとなる。ラオスにて終戦を迎えるが、1946年、 捕虜収容所勤務歴により、BC級戦犯容疑者としてベトナムにて拘束、サイゴン刑務所に収容される。1947年、禁固8ヶ月の判決が下されるも、未決通算により翌日釈放、復員。戦後しばらくして、「季刊藝術」の同人に参加し、編集専従として編集長に就任。1969年、 初の作品となる『墓地にて』を発表。1970年、『プレオー8の夜明け』にて第63回芥川賞を受賞。1993年、『セミの追憶』にて第21回川端康成文学賞を受賞。2000年、『断作戦』・『龍陵会戦』・『フーコン戦記』の三部作にて第48回菊池寛賞を受賞

P+D BOOKSの作品

兵士の日常を描いた芥川賞受賞の戦争文学

プレオー8の夜明け

古山高麗雄

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