笹沢左保

（ささざわ さほ）1930年（昭和5年）11月15日 - 2002年（平成14年）10月21日、享年71。本名は笹沢勝（ささざわ・まさる）。東京都出身。

詩人笹沢美明の三男として出生。郵政省勤務時、芝居の台本を執筆しながらチャンスを待っていたのは、余り知られていない。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビューを果たした。1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。『空白の起点』『真昼に別れるのはいや』『突然の明日』『暗い傾斜』『盗作の風景』など本格ミステリーの傑作・佳作を次々に発表し、「新本格派の旗手」と謳われる。テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書を残した。筆名の左保は、夫人の名前からとったもの。