作家プロフィール

高橋和巳

(たかはし かずみ)1931(昭和6)年8月31日~1971(昭和46)年5月3日。享年39。大阪出身。京都大学文学部中国語中国文学科卒。小説家、中国文学者。妻は小説家の高橋和たか子。

立命館大学講師、明治大学文学部助教授、京都大学文学部助教授を歴任。学友に小松左京、若く石原慎太郎と新人文学賞を競い、埴谷雄高を敬愛し、晩年の文学仲間には小田実、開高健、柴田翔、真継伸彦らがいた。
『悲の器』(第1回文藝賞1962年)で作家デビュー。全共闘問題に加担し教授会の公開性をもって大学批判、「全共闘のアイドル作家」ともいわれたが身体を壊し、結腸ガンにより自らの解体を余儀なくされる。左翼的な思想とともに鬱勃たる日本的情念を基層にした旺盛な作家活動で、宗教、歴史、文明、人類、科学、現象学など、評論、講演、座談会など含め文学テーマは多岐にわたる。主な小説『邪宗門』『憂鬱なる党派』『我が心は石にあらず』、評論『孤立無援の思想』『わが解体』ほか。憂愁と絢爛の六朝文学を中心とした中国文学研究に造詣深い。

P+D BOOKSの作品

全共闘世代のバイブルだった高橋和巳の長編

黄昏の橋

高橋和巳

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戦後、突然の凶行に走った男の“心の曠野”

堕落

高橋和巳

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団塊世代のバイブルだった著者の未完作品撰

白く塗りたる墓・
もう一つの絆
高橋和巳未完作品集

高橋和巳

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