作家プロフィール

平林たい子

(ひらばやし たいこ)1905-1972年、享年66。長野県出身。諏訪高等女学校卒。小説家。本名タイ。
職を転々としながら、同棲、離別、検挙、生活破綻、中国大陸や朝鮮での放浪などを経て、その体験から「嘲る」「施療室にて」を発表し、プロレタリア作家として出発する。
戦後は反共姿勢を強め、社会や人生の不条理を逞しい筆致で描いた作品を書き続け、同時代の文学者や平林自身をモデルに創作された小説のほか、社会時評、随筆など多岐にわたって活躍した。
1947年『こういう女』で第1回女流文学者賞を受賞。1967年『秘密』で第7回女流文学賞受賞。1972年2月17日、急性肺炎のため死去。 没後、日本芸術院賞・恩賜賞を贈られ、遺言により「平林たい子文学賞」が創設された。

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