石川達三
(いしかわ たつぞう)1905年(明治38年)7月2日 - 1985年(昭和60年)1月31日、享年79。秋田県出身。早稲田大学英文科中退。
1930年、移民船に便乗してブラジルに渡り半年後帰国、1935年移民の実態を描いた『蒼氓』で第1回芥川賞受賞。戦後は『風にそよぐ葦』や『人間の壁』『金環蝕』など鋭い社会的問題意識をもった長編を続々発表、書名のいくつかは流行語ともなった。他に『結婚の生態』『青春の蹉跌』『その愛は損か得か』など、恋愛をテーマとした作品も数多い。1969年、第17回菊池寛賞を受賞。日本芸術院会員。日本ペンクラブ第7代会長(1975年 - 1977年)、日本文芸家協会理事長、日本文芸著作権保護同盟会長、A・A作家会議東京大会会長を歴任した。