作家プロフィール

菊村 到

(きくむら いたる)1925~1999年、享年73。神奈川県出身。早稲田大学英文科卒。小説家。本名・戸川雄次郎。

大学卒業後、読売新聞社に入社。1957年に発表した「不法所持」で第3回文學界新人賞を受賞。同年、戦争体験を背景に人間存在の危機感や不安を、鋭く社会感覚を発揮して描いた「硫黄島」で第37回芥川賞を受賞する。その後作家活動に専念し、戦記、伝記などの実録物、推理・事件小説なども多く、優れた社会派ストーリー・テラーとして活躍する。一方、1983年にはオペラ『祝い歌が流れる夜に』の台本で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞した。後年は、「赤い闇の未亡人」シリーズなど官能サスペンスで知られた。主な著作に『あゝ江田島』『自由連想』『遠い海の声』『こちら社会部』『小説池田大作』『提督有馬正文』『あゝ市ヶ谷台』『黒い花を摘んだ』『ベッドの上の迷路』などがある。

P+D BOOKSの作品

戦争が人々の心に刻んだ傷跡を描く名短編集

硫黄島・あゝ江田島

菊村 到

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