室生犀星
(むろう さいせい)1889~1962年。享年72。石川県出身。金沢高等小学校中退。小説家、詩人。本名: 室生 照道(てるみち)。別号に「魚眠洞」、「魚生」、「殘花」、「照文」。別筆名に「秋本健之」。
私生児として生まれ、僧侶の養子となるが、貧窮のため12歳で裁判所の給仕となり、働きながら文学を志す。萩原朔太郎らの知遇を得、1918年に処女詩集『愛の詩集』、第二詩集『抒情小曲集』を刊行、詩壇の地位を確立する。翌19年には小説『幼年時代』『性に眼覚める頃』を発表し、一躍小説家としても認められる。主な作品に、『あにいもうと』『復讐』『杏っ子』『かげろうの日記遺文』などがある。