常盤新平
(ときわ しんぺい)1931年(昭和6年)3月1日 - 2013年(平成25年)1月22日、享年81。岩手県出身。小説家、翻訳家、アメリカ文化研究者。別名に大原寿人(おおはらとしひと)。
早稲田大学文学部英文科卒、同大学院修了。早川書房に入社。1961年には新雑誌「ホリディ」の編集長になるが1号のみの発行となる。都筑道夫、生島治郎の後任として、ミステリー小説誌 「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」(日本版)の三代目編集長を、1963年から6年間務めた後、退社してフリーの文筆生活へ。アメリカの雑誌「ニューヨーカー」の黄金時代の作品や、20世紀の文学、ニュー・ジャーナリズムの作品を翻訳して日本に紹介する翻訳家、そしてアメリカの雑誌や人物を紹介するエッセイスト、さらに作家として知られるようになった。1986年、アメリカにあこがれペーパーバックを読みあさり、翻訳の勉強にいそしむ大学院時代の自身を描いた自伝的小説『遠いアメリカ』で、第96回直木賞を受賞した。