作家プロフィール

山田風太郎

(やまだ ふうたろう)本名:山田誠也。1922年(大正11年)1月4日 - 2001年(平成13年)7月28日、享年79。兵庫県出身。

1942年、半ば家出状態で上京し、徴兵検査を受けたが、肋膜炎のために丙種合格とされ、入隊を免れた(当時、甲種と乙種合格の者のみが徴兵されていた)。1944年、22歳の時に東京医学専門学校(後の東京医科大学)に合格。医学生をしていた時代、生活のために『宝石』の短編懸賞に応募した『達磨峠の事件』が入選(1947年1月号に掲載)したことで作家デビュー。1950年、28歳で東京医科大学を卒業したものの、医師になることは、自ら不適と決める。伝奇小説、推理小説、時代小説の三方で名を馳せた、戦後日本を代表する娯楽小説家の一人であり、『魔界転生』や忍法帖シリーズに代表される、奇想天外なアイデアを用いた大衆小説で知られている。『南総里見八犬伝』や『水滸伝』をはじめとした古典伝奇文学に造詣が深く、それらを咀嚼・再構成して独自の視点を加えた作品を多数執筆した。1949年『眼中の悪魔』および『虚像淫楽』により第2回探偵作家クラブ賞短編賞受賞。代表作に『魔界転生』『柳生十兵衛死す』など。

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