吉行淳之介
(よしゆき じゅんのすけ)1924年(大正13年)4月13日 - 1994年(平成6年)7月26日、享年70。岡山県出身。
麻布中学を経て旧制静岡高校(現静岡大学)に進む。1945年4月、東京帝国大学に入学。5月の東京大空襲で焼け出され、8月に終戦を迎えた。1947年新太陽社に入社。『モダン日本』『アンサーズ』などの雑誌の編集に携わる。働きながら、いくつかの同人雑誌(『世代』『新思潮』など)に年一作のペースで作品を発表。1954年『驟雨』で第31回芥川賞を受賞し、作家生活に入る。当時、淳之介と同世代の作家の遠藤周作、安岡章太郎、三浦朱門、近藤啓太郎らは「第三の新人」と呼ばれた。1979年、日本芸術院賞を受賞し、1981年、日本芸術院会員となる。代表作として、『砂の上の植物群』『暗室』『夕暮まで』『男と女の子』『焔の中』『出口・廃墟の眺め』など。